製品の開発も、製造工程・製造技術の開発も。

大学院で化学分野を専攻し、素材メーカーへの就職を志すようになりました。検討に検討を重ねた結果、たどり着いたのが旭ファイバーグラスです。当社が手掛けるグラスウールという素材は、住宅に使用される断熱・吸音材などに活用されるもの。身近なところに使われる素材を扱えるという点に魅力を感じ、当社への入社を決めました。大学院で取り組んでいた研究テーマは、ナノ粒子。当社のグラスウールはμm(マイクロメートル)で、僕が研究していたnm(ナノメートル)の世界よりは少し大きいのですが、サイズ感が近いだけにイメージが湧きやすかったのも入社の決め手になりましたね。入社以来所属しているのは、当社の主力製品のひとつ『Aclearα(アクリアアルファ)』に代表される、グラスウール断熱材の研究・開発部門です。新製品の設計・開発はもちろん、製品を作るための製造工程や製造技術の開発まで、幅広く携わっています。

他社には真似のできない製品を、私の手で。

研究・開発といってもラボにこもりきりではなく、製造設備そのものの開発や改善などにも取り組んでいく点が、当社ならではの特色のひとつ。グラスウールを作るためには、ガラスを溶かしたり繊維化したりといった工程が必要になるのですが、そのための機械や装置はすべて製造工程に組み込まれているもの。研究を進めるにあたっては常に生産現場と連携を取る必要があり、時には機械工学寄りの知識も必要になるのです。現在の私にとって最大のテーマは、次世代の『Aclear』シリーズの開発です。2017年に繊維径3ミクロンという超細繊維による『Aclearα』をリリースした当社ですが、実は既に、『Aclearαを超える製品』への挑戦がスタートを切っています。業界トップの製品と技術を自分の手で生み出す…、簡単なことではありませんが、こんな仕事に挑戦できる会社は、そうはありません。近い将来、他社には真似のできないオンリーワンの製品を世の中に送り出していきたいですね。

就活生の皆さんへ

私たちの仕事は、化学系でもあり、工学系でもあり、社内外の人たちとのコミュニケーションも必要不可欠。学生さんの視点からすると、「研究」というより「開発」をイメージした方がしっくりくるかもしれませんね。