「グラスウールって面白そう」が、スタート地点。

当社を知ったのは、大学院の研究室のOBの方から聞いたお話がきっかけでした。当時はグラスウールのことは全く知らなかったのですが「ガラスが綿状になる、繊維状になる」というのがシンプルに面白そうで、むしろ知らないからこそ興味を惹かれ、入社に至りました。以来、グラスウールの生産技術者としてキャリアを重ねてきました。一般的な生産技術の仕事領域は、ラボで完成したレシピを工場で量産するためのレシピに落とし込む、といったものがメインになるかと思うのですが、当社の生産技術はそれだけにとどまりません。量産するための技術やラインを構築したり、現在稼働中のラインや工程を改善して生産性向上やコスト削減を実現したりと、仕事内容は多種多様。「こういう設備を導入したら生産性がこのくらい向上する。そのためにはこのくらいのコストがかかるが、このくらい生産すれば利益が出せる」といった踏み込んだ提案を行うことも珍しくありません。

わずか数ミリのサイズ変更のために試行錯誤を重ねる。

営業部門から「こんな製品はつくれないか?」「こんなふうにカスタマイズできないか?」といった相談を受け、既存製品の仕様を少し変更した新製品づくりに挑戦できるのもこの仕事の面白さ。とはいえ、もちろん簡単なことではありません。製品のサイズが5mm~10mm変更する程度なら既存の設備でできるだろう、と思いきや、なかなかうまくいかないことが多いのです。そういう場合は、なにが原因なのかを考え、細かく条件を変更しながらテストを繰り返し、原因と解決策を導き出していく…。ひたすらトライ&エラーを重ねた結果、ようやく狙い通りの製品が完成した時の達成感は、言葉にできないほど大きいものがありますね。現在の目標は、何かしらの分野で『プロフェッショナル』になること。先輩たちの中には、ガラスを繊維化する『スピナー』という装置に詳しい人や、ガラスを溶かす『釜』に詳しい人など、頼れる技術者が大勢います。私も「この分野ならH.Sに聞け」と言われるくらいの人材をめざして、スキルに磨きをかけていきたいですね。

就活生の皆さんへ

当社には化学専攻出身の人が多いのですが、その研究テーマは様々。例えば、私の研究テーマは液晶の分野で、あまりガラスとはリンクしません。ですが、学生時代に培った考え方などは必ず活きてくるのでご安心ください。